IFA 2026に集結した家庭用ロボット、共通するAIチップの正体
ベルリンで開幕したIFA 2026で注目を集める家庭用ロボットたちに、共通点がある。それはロボティクス開発インフラの大手企業D-Roboticsが手掛ける「Sunrise」というAIチップを搭載していることだ。展示される主要なロボット製品群は、TCLの家庭用コンパニオンロボット「hey AiMe」、Vbotの四足歩行型ロボット「SuperDog」、そしてxLeanの床洗浄ロボット「xLean TR1」。これらの機種が同じコンピューティングプラットフォームを基盤とすることで、ロボット産業における標準化の動きが加速していることが伺える。
多様なロボット形態に対応する統合プラットフォーム
D-Roboticsが提供する基盤は、単なるAIチップにとどまらない。Sunriseインテリジェント演算チップ、RDK(ロボティクス開発者キット)、オペレーティングシステム、応用ソフトウェアにいたるフルスタックのインフラストラクチャーを構成している。演算性能は5~560 TOPS(INT8)の広い範囲をカバーし、ヒューマノイド、四足歩行ロボット、家庭用サービスロボット、コンパニオンロボット、物流用自動搬送ロボット(AMR)など多様なロボット形態への対応が可能である。こうした拡張性により、異なるメーカーの製品でも共通プラットフォーム上での開発が実現している。
急速に拡大する開発者エコシステム
D-Roboticsのプラットフォーム上で開発する開発者数は100,000人を超え、20カ国以上に及ぶという。500以上の大学、500以上のスタートアップとメーカーチームが参画し、数百のロボット製品が創出されている。これらの製品は全世界で数百万のユーザーに利用されているとされる。ボッシュセンサテック、TCL、ミデア、ワークス、マンモーション、UBTechy、フーリエ・インテリジェンスといった大手企業からロボティクス系スタートアップまで、幅広い企業が同プラットフォームを活用している。
IFA 2026での展示を通じ、ロボット産業における共通インフラの重要性が改めて認識される状況となっている。
