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EPFL、サステナビリティロボティクスという学問分野を創設

ロボット開発に「持続可能性」の視点を-EPFLが新たな学問分野を提唱

太陽光パネルの設置ロボットを想像してみてほしい。人間よりも高速かつ高精度で作業できる一方で、製造には高額な材料費がかかり、重いバッテリーを数時間ごとに充電する必要がある。こうしたロボットの構築・運用コストが、それが生み出す再生可能エネルギーの恩恵を上回る場合、それは本当に持続可能と言えるだろうか。

スイスのEPFL(ローザンヌ工科大学)のロボティクス研究者たちが問題提起する矛盾がここにある。ロボティクス分野では長らく、性能面での優位性が最優先されてきた。だがAude Billardをはじめとする研究者らは、ロボットがエネルギー集約的な電源システムと有限資源から製造される電子部品に依存する現実に目を向けるべきだと指摘している。

新しい学問分野「Sustainability Robotics」の登場

Mirko Kovačが率いるSustainability Robotics(持続可能性ロボティクス)研究室は、Nature Machine Intelligenceに発表した論文で革新的な提案を行った。ロボットを評価する際に、技術的性能だけでなく、環境・社会・経済的インパクトをも組み込むべきだというのだ。

この新しい学問分野「Sustainability Robotics」は、単に「ロボットをより持続可能にする」のではなく、ロボットそのものが持続可能性の課題解決に積極的に貢献することを目指している。研究者らが提唱する三つの核となる原則は、ロボティクスシステムが「最小限の侵襲性」「普遍的アクセシビリティ」「共生性」を備えることで、人々だけでなく経済と生態系に価値を創造するというものである。

実践段階へ進む環境ロボティクス

理論の実装は既に始まっている。Auke Ijspeertの生物ロボット研究室が開発した「Envirobot」はウナギの動きからインスピレーションを得たロボットで、水質の自動監視による環境調査をサポートしている。動物の生物学的特性を応用し、複雑な自然環境での運用を実現しながら、生物の移動メカニズム理解にも貢献するアプローチである。

Dario Floreanoが率いるインテリジェント・システム研究室は魚の食料から製造されたロボットを開発し、やはり環境監視を目的としている。こうした多様な取り組みが示唆するのは、気候変動や生物多様性の喪失といった課題を制約ではなく、まったく新しい工学ソリューション開発の機会として捉える視点の重要性である。

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