ビジネス・投資

小鵬汽車の子会社Dogotix、9億ドル調達で評価額63億ドルに

電動自動車(EV)大手の小鵬汽車(XPeng Motors)が、傘下のロボティクス企業Dogotixの9億ドルを超える資金調達を発表した。融資後の企業評価額は63億ドルを超え、中国の具現化AI(embodied AI)分野における単一の民間融資としては過去最高を記録したという。

IRONロボットの大量生産へ向けた投資

Dogotixが開発するヒューマノイドロボット「IRON」は、小売店舗と産業用キャンパスの作業に向けた機構を備えている。小鵬汽車は2026年末までに月産1000台の生産体制を整備する計画で、商用配送は2027年から始まる見通しだ。融資金はハードウェアとソフトウェアの開発、データ収集、物理AIモデルの学習、量産施設の構築、グローバル展開に充てられるとされている。Dogotixは2016年設立の企業であり、2024年と2025年は赤字を計上していた。同社はIRONのほか、スマートホーム・物流・電力点検・セキュリティ向けの四足歩行ロボットと走行型ロボットも開発している。

自動車メーカーによるロボット産業参入の加速

テスラがOptimus(オプティマス)の大量生産を準備し、ヒュンダイがボストン・ダイナミクスのAtlas(アトラス)の試験運用を進めるなど、グローバル自動車メーカーはヒューマノイドロボット開発に乗り出している。BMW Groupも米国のFigure AIが開発したFigure 03(フィギュア03)の配置試験を完了した。大量生産が可能な複雑機械・電子機器の市場機会は極めて大きいと認識されており、自動車業界の技術基盤が関連産業へと波及している。

本年のベンチャーキャピタル投資は、ヒューマノイドロボティクス企業に対して87億ドルを超える資金が投じられており、そのうち3分の2が中国企業に集中している状況だ。小鵬汽車の融資ラウンドはIDG Capitalが主導し、戦略投資家であるアリババとテンセント、また自動運転開発企業Momentaとロボットスタートアップ AgiBot を支援してきたGaorong Venturesが参加した。

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