協働ロボット市場の覇者が知財侵害訴訟に踏み切った。Teradyne Roboticsは2026年8月、欧州統一特許裁判所(UPC)のコペンハーゲン支部に対して、中国ロボット企業JAKAのドイツ子会社を提訴したことを明らかにした。世界的な協働ロボット生産企業であるUniversal Robotsの親会社による今回の法的措置は、ソフトウェアとハードウェアの両面に及ぶ広範な特許侵害を主張している。
問題とされる侵害内容
訴訟が対象とするのは、Teradyne RoboticsおよびそのビジネスユニットであるUniversal Robotsが保有する特許の侵害だ。ハードウェアとソフトウェアの両領域にわたる侵害が疑われており、JAKAが欧州連合(EU)市場で販売している複数の協働ロボットモデルが含まれているとされている。Teradyne Roboticsのグループ会長であるJean-Pierre Hathout氏は声明で、同社が違法・不正な複製と侵害に対して特許および知的財産権を強制する方針であること、保護された技術の無断複製を許容しないスタンスを明確にしている。
欧州全域に及ぶ影響範囲
UPCでの判決は、現在参加している18のEU加盟国のうち17カ国に及ぶ効力を持つ可能性がある。英国やスペインなど統一特許協定に参加していない国々も本件に含まれるという。Teradyne Roboticsはデンマークの複数地域を含むEU各国での特許侵害の実行行為を主張し、本社所在地であるオデンセのUPC地域部に訴訟を提起した。今回の提訴は同社の欧州における2件目の知財侵害訴訟であり、本年前半にはドイツでUniversal Robotsのソフトウェア著作権侵害に関する別の訴訟も進行しているとみられる。
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