ユニバーサルロボットの親会社であるテラダイン・ロボティクスが、中国のロボット大手JAKA Roboticsのドイツ子会社を相手に欧州での特許侵害訴訟を起こした。統一特許裁判所(UPC)のデータによれば、訴状が提出されたのは8月24日で、テラダイン・ロボティクスが訴訟を公開発表した3日前であった。
知的財産戦争の火蓋が切られた
訴訟はUPC(統一特許裁判所)のコペンハーゲン地域分部に提出され、ユニバーサルロボットが保有する3件の特許が対象である。第1の特許は、ロボットシステムと3D表示対応タッチスクリーンを備えたユーザーインターフェースを保護する。第2・第3の特許は、ロボットの関節構造に関わるもので、ソレノイド・ラチェット・摩擦部材を組み合わせた安全ブレーキ、出力フランジ、隣接関節の接続構造などが保護対象となっている。3件とも優先日は2006年3月である。テラダイン・ロボティクスは、JAKA製協働ロボット(コボット)の幅広い製品が欧州で販売されている中で、ハードウェアとソフトウェアの両面での侵害があると主張している。
対立する主張と事実確認
JAKAは8月27日の発表後、テラダイン・ロボティクスから公式な通知や連絡を受けていないと述べた。同社は9月3日の声明で、法的助言者によって9月2日現在で法廷手続きが開始されていないことが確認されたと主張した。この矛盾は、裁判所への提出と被告への正式な通知・送達の間の時間差である可能性がある。UPCのドケットには現在128の書類が登録されているが、一般への公開はまだなされていない。
テラダイン・ロボティクスは2005年の創業以来、10万台以上の協働ロボットを販売し、世界有数の開発企業として地位を確立している。本訴訟は同社が今年2月にエリートロボット(Elite Robots)のドイツ子会社に対して著作権侵害で起こした中国系ロボット企業向け訴訟に続く、2件目の重大案件である。欧州市場でのロボット技術をめぐる知的財産をめぐる競争が激化している。
