産業用自動運転車両の統合管理を25年以上にわたり実現してきたAutonomous Solutions, Inc.(ASI)が、新たなブランドビデオを公開した。同社が開発した産業用自動運転フリート統合管理システム「Mobius」を中心とした動画は、自動化導入を検討する経営層に向け、実運用の現実と導入効果を伝える内容となっている。
3%の導入率が示す信頼のギャップ
ビデオの冒頭では衝撃的な統計が示される。産業現場全体の自動化導入率は3%未満という現状だ。既に技術的な有効性が証明されている分野においてさえ、この低い導入率が続いているという。ASIの経営陣は、この停滞が技術的な問題ではなく信頼の問題であると指摘している。自動化システムの信頼を獲得するには、実績に基づいた確実な証明が不可欠だというのが同社の主張である。動画では、この信頼のギャップを埋くためのアプローチとして、Mobiusプラットフォームの特徴が詳細に紹介されている。
オープンプラットフォームによる統合運用
Mobiusが他の自動運転ソリューションと異なる点は、特定メーカーの車両に限定されない「オープンプラットフォーム」である。自動運転車両、遠隔操作車両、人間が操作する車両を問わず、あらゆるブランドの機器を単一インターフェースから指令・統合管理できる。同社の最大規模の導入実績として、超大型ダンプトラック76台と補助車両250台の合計300台以上の機器を、1,300キロメートル以上離れた遠隔地から統合管理している事例が紹介されている。加えて米国の砂糖生産企業との自動運転トラクター導入実績も示されており、農業から鉱業・建設に至る複数の産業での実運用が実証されている。
労働力の質的転換という視点
ASIが強調する重要なポイントは、自動化が労働者の脅威ではなく、働き方を改善するものだという考え方である。遠隔地での危険な作業から、管理センターでの統合監視業務への職種転換により、労働環境が向上するとしている。同社は「People-Building Robot Company(人を大切にするロボット企業)」というスローガンを掲げ、この哲学を実装している。CEOのMel Torrie氏は、実装済みの多車両自動運転システムの実績を客観的に評価するよう業界に呼びかけており、他の自動化ソリューションとの比較検討を歓迎する姿勢を示している。
