指先サイズのポンプが軟性ロボットの自由度を飛躍的に向上させる
軟性ロボット(ソフトロボット)の動作制御における課題が、微小な駆動ポンプの開発により大きく前進しようとしている。従来の軟性ロボットは、複雑な制御システムを必要とするか、動きの自由度に制限がある課題を抱えていた。今回開発された小型ポンプは、軟性素材でできたロボット本体の内部に直接統合可能な設計で、より洗練された動作を実現する見込みだ。
極小ポンプが実現する駆動の自由度
軟性ロボットは柔らかい素材で構成され、従来型の硬い産業用ロボットより安全性と適応性に優れている。しかし精密な動きを実現するには、複数の流体駆動ユニット(アクチュエータ)を同時制御する必要があり、外部の大型ポンプシステムとの接続が不可欠だった。新開発の微小ポンプは、ロボット自体に組み込み可能なサイズに設計されており、自己完結型の動作制御が初めて現実的になるとされている。この技術により、軟性ロボットは従来よりも複雑で多様な動作パターンを実行できるようになる可能性がある。
医療・製造分野への応用が急速に拡大
軟性ロボット技術は医療現場での手術支援機器や、繊細な作業が必要な製造業での導入が進んでいる。新型ポンプの登場で、より小型で操作しやすい医療用ロボットの開発が加速するとみられる。同時に食品製造や電子機器の組み立てなど、損傷しやすい部品を扱う産業でも活用の幅が広がる見込みだ。自動化推進の観点から、日本の精密加工産業での導入も注視される展開である。
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