AI・ソフトウェア

NexCOBOT、物理AI市場の課題と成長戦略を語る

Physical AI(物理的AI)市場が急速に成長する中で、ロボティクス関連の大型買収が相次いでいます。Mobileye傘下による9億ドルのMentee Robotics買収、AmazonによるFauna Robotics買収、MetaによるAssured Robot Intelligence買収など、大手テクノロジー企業がロボティクス企業を積極的に取得する動きが活発化しています。これらの動向は、産業用ロボット導入の加速に大きな影響を与えるとみられます。

ロボットコントローラーを開発するNexCOBOTのジェニー・シェルン最高経営責任者(GM)は、2018年にNEXCOMグループのIoTオートメーションソリューション部門からスピンアウトした同社の戦略について、最新の市場動向を語りました。

四足歩行ロボットからヒューマノイドまで、多様なプラットフォームに対応

NexCOBOTは、ロボットコントローラー、機能安全コントローラー、周辺機器、設計検証コンサルティングサービスを提供しています。シェルン氏によれば、昨年以降、四足歩行ロボットやヒューマノイドロボット、さらにはモバイルマニピュレーター(移動式ロボットアーム)を開発する企業から問い合わせが急増しているといいます。同社のコントローラーは従来型ロボットだけでなく、これらの新世代システムにも対応する設計になっています。

資本環境の選別化で求められる実証と事業化

VC投資全体では初期段階の企業向けファンディングが減少しているものの、大手テクノロジー企業による資金と経営資源の集中投下は続く見込みです。シェルン氏は、この環境変化により「ロボティクス企業には技術的な差別化と明確な商用化の道筋が一層重要になる」とみています。資本への選別が強まる中で、スタートアップは事業モデルの検証圧力が高まる傾向にあります。その一方で、スタートアップ、産業企業、大手技術企業間の協力関係が増加し、新技術の市場投入が加速する可能性があると指摘しています。

AI原生型ロボットの段階的な実用化

AI原生型ロボット(AI-native robots)とは、知覚、意思決定、環境との相互作用にAIを本質的に組み込んだロボットです。従来のロボットが構造化された環境で定義済みの指示に従うのに対し、AI原生型ロボットは変化する条件に適応し、新しい入力から学習する能力を持っています。知覚、動作計画、人間とロボットの相互作用領域で急速な進歩が見られるものの、産業応用には信頼性と安全性が不可欠であるため、実装は段階的に進むと考えられます。

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