爆発性環境対応の協働ロボット、ノーコードで危険作業を自動化へ
Hirebotics(ハイアロボティクス)が、爆発の危険性がある環境で安全に動作する協働ロボット(コボット)を発表した。プログラミング知識がなくても操作できるノーコードプラットフォームを搭載し、塗装工程などの危険作業の自動化を実現する製品として注目を集めている。
爆発性環境への対応が可能な設計
本製品の最大の特徴は、爆発の危険がある環境(ATEX認証等の爆発性ガス雰囲気や粉塵環境)での使用を前提に設計された点にある。従来のロボットは防爆仕様のモデルが限定的で、導入コストも高かったが、このコボットは防爆基準をクリアしながらも、汎用的な協働ロボットの使いやすさを備えているとみられる。塗装工程では可燃性の溶剤蒸気が発生するため、静電気の発火リスクや火花防止が重要になる。本製品はそうした危険要因を考慮した安全設計が施されている。
ノーコード化による導入障壁の低下
搭載されるノーコードプラットフォームにより、ビジュアルプログラミングやドラッグアンドドロップで作業フローを設定できる仕組みが実装されている。製造現場の作業者が直接ロボットの動作を教示・調整できるため、システムインテグレーターへの依存度を減らせる。これまで自動化投資は初期コストと納期の長さが課題でしたが、このアプローチにより中小企業でも導入しやすくなる可能性がある。特に人手不足が深刻化する日本の製造業において、急速な自動化ニーズに応える選択肢として機能するだろう。
塗装自動化の新展開
塗装工程は熟練技能を要する作業であり、自動化が進みにくい領域とされてきた。本製品の登場により、ロボットによる均一な塗装品質の実現と、作業者の有害物質曝露低減が同時に達成される。防爆対応とノーコード化の組み合わせは、自動車部品メーカーや重機メーカー、化学プラント関連企業など、爆発リスクを抱える製造業全体に波及する可能性を秘めている。日本の産業用ロボット市場におけるニッチセグメント開拓として評価される見方が増えている。