ドイツの産業用カメラメーカーIDS Imaging Development Systems GmbHが、新型の3次元センサー「Nion」をポートフォリオに加えました。ToF(タイムオブフライト)方式を採用した本製品は、物流・自動化・ロボティクス分野での活用が期待されています。
高速動作と環境耐性を両立した設計
NionはonsemiのHyperlux IDファミリーに属する1.2メガピクセルの間接ToFセンサーAF0130を搭載しています。グローバルシャッターと画素内メモリ、高速読み出し構造を組み合わせた設計により、秒間30フレームで安定した深度情報を取得できます。
製品の最大の特徴は、急速な動きと照明条件の変化に対する耐性です。IDS Imagingの3次元ビジョン・イメージングソフトウェア製品マネージャーPatrick Schick氏は、可変の照明条件下でも安定した深度データが得られることが自動化プロセスの基盤となると指摘しています。測定範囲は0.3〜7.5メートルで、工業用途における典型的なシナリオをカバーしています。
産業現場への実装と導入効果
耐性IP67の堅牢なハウジング設計により、過酷な環境でも使用可能です。Power over Ethernet(PoE)対応により、配線工事が削減され、既存システムへの統合が容易になります。標準的なToFカメラと比較して、onsemiの深度センサーはより高い分解能、低ノイズ、環境光下での安定性、動きに対する堅牢性を実現しているとされています。
既存の2次元画像処理に深度データを追加することで、判断精度を向上させられる点も利点です。Schick氏によれば、多くの場合、既存の2次元プロセスを保持しながら必要に応じて深度データを補足することが可能です。コンパクトな設計と優れたコストパフォーマンスにより、3次元画像処理への進出を検討する企業にとって実用的なソリューションとなります。Nionは既にシリーズ生産段階に入っており、工業用途での即時導入が可能な状況です。
