ベンション(Vention)とテラダイン・ロボティクス(Teradyne Robotics)が、協働ロボット向けのデジタルツイン(Digital Twin)創成プラットフォームを共同開発する。ユニバーサルロボット(UR)の協働ロボットセルに特化した同プラットフォームは、製造業の自動化設計をより効率的にするとみられている。
シミュレーション設計の高度化
デジタルツインは、物理的なロボットの動作を仮想環境で再現する技術だ。両社の協業では、URの協働ロボットセルの複雑な作業フローを設計段階で正確に予測できるプラットフォームとして構築されるという。従来は試行錯誤による時間コストが課題だったが、このツールを使えば設計から導入までの期間短縮が期待される。特にシミュレーション精度が向上することで、実際の運用開始後の問題発生リスクを大幅に削減できるとみられる。
製造業DXの加速と市場拡大
製造現場のデジタル化は、特に中小製造業にとって重要な課題となっている。本プラットフォームは、技術的な専門知識がない現場スタッフでも容易に操作できる設計を目指しており、導入障壁を低くすることで市場拡大を狙う。ベンションは北米を中心にロボット自動化ソリューションで実績を積んでおり、テラダイン・ロボティクスは精密製造分野での信頼が厚い。両社の知見を融合させることで、実用性の高いツール開発が進むと考えられる。
日本国内でも、労働人口減少に伴う自動化ニーズが高まる中、URの協働ロボットは急速に導入が進んでいる。本プラットフォームが市場投入されれば、国内メーカーの競争力強化につながるだろう。業界関係者の間では、このような複合型ロボティクスツールの開発競争がさらに激化するとの見方も出ている。
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