ドゥーサンロボティクスが今年のオートメーション産業向け展示会「Automate 2026」で、AI駆動のパレタイジング新製品「PalletizHD+」を発表した。従来の自動搬送・積載ロボットの課題を大幅に改善する新世代ソリューションとして、業界の注目を集めている。

視覚認識と学習機能の大幅強化

PalletizHD+の最大の特徴は、深層学習(ディープラーニング)を応用した高度な画像認識システムにある。従来のパレタイジングロボットは事前プログラミングされたパターンに依存していたが、本製品はカメラとAIアルゴリズムにより、形状やサイズが異なる荷物を自動で判別し、最適な積載位置を瞬時に決定する。複数の荷物が混在する環境でも、ロボットアーム(コボット)が柔軟に対応可能になった。画像処理の精度は従来比で30%以上の向上とみられ、誤積載や製品破損のリスクが大幅に低減される。

製造現場の労働力不足への対応

人口減少と少子高齢化が進む日本をはじめ、先進国の製造業は慢性的な人手不足に直面している。特にパレタイジング作業は単調で身体的負担が大きく、若年層の就業希望が低い領域だ。PalletizHD+は、このような現場の実情に対応した実用的なソリューションとなる可能性がある。導入により、作業員を危険な環境から解放し、より付加価値の高い業務へシフトさせることができる。ドゥーサンロボティクスは、同製品が食品・医薬品・物流・自動車産業など幅広い業種での採用を見込んでいるとみられる。

競争激化する市場での位置付け

パレタイジング分野は、ABB、ファナック、クーカといった大手ロボットメーカーが AI・機械学習機能を搭載した新型機を相次ぎ投入している競争領域だ。ドゥーサンロボティクスは韓国の大手メーカーながら、日本市場への進出を積極化させており、今回の発表も日本を含むアジア太平洋地域での営業強化の一環と考えられる。価格競争力と技術革新のバランスを取りながら、グローバルシェアの拡大を狙う戦略が明確になった。

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